お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2012年1月31日[火] OB現わる!



前回のONE WALL展で入賞を果たした大河原健太郎が訪問。
今日一日私自身が不燃焼気味で、熱く相手してやれなかったことを後悔。

個展があるそうだ。
以下、個展の詳細を彼のHPからコピペしました。
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Kentaro Okawara Solo Exhibition "SCREAM"
@ARTON Gallery
2012.2.16(thu)-3.8(thu)
12:00-21:00*Free

Opening Party
2.16(thu)19:00-21:00*Free

Wall Paint(Live Paint)
2.16(thu)/2.26(sun)12:00-18:00*Free

ARTON Gallery/〒150-0042 東京都渋谷区 宇田川町29-8 2F
Phone : 050-5539-6625
Fax : 03-3795-8372
Email : arton.jp@gmail.com

とても濃い内容になりそうです。新作のペインティング、ドローイング中心の展示です。
隣接するショップでTシャツの販売もします。
デザインも沢山ご用意します。
皆様よろしくお願い致します。

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楽しみですね。
オープニングパーティに顔出しますか。




2012年1月30日[月] オープニング・パーティ

©tadahito nadamoto
©tadahito nadamoto
©nisuke shimotani<br>こちらはMAYAにて2月11日[土]まで
©nisuke shimotani
こちらはMAYAにて2月11日[土]まで



イラストレーターの大御所の個展が続く。
オープニングパーティに顔を出す。
先週の月曜日は、灘本唯人氏。今日は、下谷二助氏だ。
灘本氏は86歳。下谷氏は70歳。オープニングに来ている顔ぶれも大御所がずら〜。
私が若造だから面白い。

昨年、やはりイラストレーターの大御所であった吉田カツ氏が死去されて、人はみな死ぬんだと当たり前のことを思い出し、大事な人とはコミュニケーションをしてないとまずいなぁと感じた。カツさんとは、昨年の一月に電話で話をしたのが最後となってしまった。

とそんなことをここで公言したら、灘本さんあたりは「あたしが死にそうだから来たんかい!失礼な奴だねあんたって奴は!」と怒られそうだが、会っておくべき人には会っておこうとカツさんの死があって強く感じた。普段、引きこもりがちな付き合いの悪い男なので今年からはオープニングパーティ等なるべく顔を出して行こうと思う次第だ。

二次会にも参加し、楽しく呑ませていただきました。

もちろん、この先輩たちは、第一に作品が魅力的なんです(笑)。

「最初にそれを言いなはれ!それを!」って声が聞こえる〜。


 → 下谷二助氏の個展のご案内




2012年1月29日[日] ベン・シャーン

©toshio arimoto<br>この赤い階段が<br>ベン・シャーンからの引用だ
©toshio arimoto
この赤い階段が
ベン・シャーンからの引用だ


高校生の頃、和田誠少年だった私は氏がベン・シャーンに影響を受けたことを知り、それがどんな作家なのかを調べた。
大学生になると、当時の教員でもあった有元利夫先生に強く影響を受けたが、師である先生の卒業制作にベン・シャーンが引用されているのを知り、再びベン・シャーンという作家の力を目の当たりにした。

神田の古本屋街を歩き、ベン・シャーンの画集を探したことを思い出す。
ある店で、もし入荷したら知らせてくれと連絡先を教えたが結局電話は来なかった。
店主にしてみれば、冴えない金のなさそうな学生に最初から連絡なんて頭になかったのかもしれない…などと今更ながら卑屈になってみたりする。

神奈川県立近代美術館の葉山館で久しぶりにベン・シャーン展が開催された。
1991年に伊勢丹美術館で開催された展覧会以来、21年ぶりにまとまったベン・シャーンの世界と対峙することとなる。

世界があまりにも近くて、親近感を持つというよりも少し距離を持って冷静に接する自分を感じた。素敵な世界だと感ずるのではなく、素敵な仕事だと感じたことで、歳を重ね引き出しを増やしている自分を感じ面白かった。
こんな風に、若い時に何かしら気になったり影響を受けた作家の作品を展覧会というまとまった形で何十年かの歳月を経て触れると、30年近くクリエイティブの世界にいて何も築いて来なかった訳ではないと思わせられるし、微力ながらも何かしら世間に通用する価値観というものが培われているんだということの証にもなって興味深い。

ベン・シャーンを観て感動こそなかったが、意欲というか、勇気というかを授かり、背中をポンっと強く押された気がした。少し楽にもさせてもらえてうれしかった。

時間が無い中、無理をして出かけてよかった。




2012年1月27日[金] 呑み

これが購入した絵だ<br>よく見ると、右上隅のところに<br>ホワイトの修正がしてある<br>学生の頃、長さん本人にお会いして<br>緊張のあまり胃が痛くなったことがある
これが購入した絵だ
よく見ると、右上隅のところに
ホワイトの修正がしてある
学生の頃、長さん本人にお会いして
緊張のあまり胃が痛くなったことがある



土井章史氏と久しぶりの呑み。
誰か一緒に女子を!の要求を無視し、さしで呑む。

氏には、私の勤務する東京工芸大学で絵本の授業を展開していただいている。
20代前半からの知り合いだから会えば当然若い頃と同様の物言いをしてしまうが、昨今では土井さんの社会からのニーズは強く、絵本の世界ではキーパーソンである。
昨年は、彼の主宰する吉祥寺のトムズボックスで展覧会と出版でお世話になった。

そうそう、暮れには恒例の長新太さんの個展に伺って作品を購入したんだったな。

有意義な話あり、怪しい話ありで、いろんな話をして、楽しく過ごした。
またよろしく〜!




2012年1月26日[木] 吉報

ワンダーサイト会場
ワンダーサイト会場



OBの村松佑樹が研究室を訪ねて来た。
ワンダーシード2012に入選したそうだ。
同じく岩松翔太も入ったそうだ。
やったね。
二人は大学のTAとして勤務してもらっている。
イラストレーション研究室の卒業生だ。
働き振りも優秀、絵も優秀。
その調子でイケ〜!イケ〜!
シンプルにうれしい!

そうそう、二人は2010年12月10日のdiaryにも書いた通り、私の絵画を設置するのに大活躍してくれました。

2月4日[土]から 26日[日]まで、トーキョーワンダーサイト渋谷で展覧会が開催されるそうだ。詳しくは下記サイトへどうぞ。

 → http://www.tokyo-ws.org/archive/2012/01/post-127.shtml





2012年1月24日[火] 衝動買い



青山の陶器屋で酒器を衝動買い。
これに日本酒を仕込んで呑んだら旨いだろうなぁと。

この店、一坪半くらいの小さな空間の中になかなかの優れものを点在させている。
急須に面白いものがあったが、迷いに迷いこちらを購入。
高さ11cmの小振りのものだが花器にも使えそうな趣のある土ものだ。

呉須絵の磁器ものもいいがやはり土ものの方が心が動く。
焼成された土の肌理の妙と機能性を孕みながらも
それを超えるような形の面白さが備わった器に出会してしまったらどうするよ。
そう、もうどうしようもないよね…苦笑。

はっきりと認識した。自分は急須フェチだ…。
今回は諦めた急須だが、近いうちに買いに行きそうだ…笑。


高台のところの丸く抜けた装飾が特徴だ。




2012年1月21日[土] ギャラリーへ



今、注目している作家・樫木知子の展覧会に行く。
最近観た展覧会の中でも抜群によかった。
アジアよりな日本画的絵画という様相だが、油画出身だ。
昨春、京都市立芸術大学博士課程を修了したそうだ。

仏教に傾倒した青い眼をした西洋人が個人的に飛来してきたイメージを大和絵の手法でていねいに描き写しているといった感じだ。といっても決して宗教色が強い訳ではない。がしかし、そこはかとなく香ってくるものがある。誰しもが子どもの頃におばあちゃんから神仏の世界のことや地獄のことを聞かされたことがあると思うが、そんな程度の緩い宗教観だったものが大人になってから改めてそこに触れたときに樫木独自のバイアスがかかり、彼女の不思議なファンタジーとして表出することになったように思う。彼女はそのイメージを絵具によって紡ごうとしている。その世界には怖さも暢気さも共存しており、私はその独特の世界に引きずり込まれている。


樫木知子「空のカーテンと虹色の石」<br>2011年 木パネルにアクリル<br>パステル、鉛筆 130.3 x 89.4cm
樫木知子「空のカーテンと虹色の石」
2011年 木パネルにアクリル
パステル、鉛筆 130.3 x 89.4cm
樫木知子「タイルの部屋」2011年
樫木知子「タイルの部屋」2011年


2012年1月21日[土] ギャラリーで

寺門孝之氏のDMの絵です。<br>何故か、フレディ・マーキュリーが…!
寺門孝之氏のDMの絵です。
何故か、フレディ・マーキュリーが…!



寺門くんの展覧会に行く。
いつものように最終日。
真剣に鑑賞していると、今入って来た人が後ろの方で何やら声を上げている。
どうも私を呼んでいるような気がしたので、思わず振り返った。
と同時にその人物が発した言葉が「おっさん、おっさ〜んっ!」だった。
おっさんという言葉に反応してしまったような形になってしまった。
見ると佐々木悟郎じゃないか。
「おっさんって呼ばれて振り返っちゃったじゃない(笑)。」
「これで、おっさんだということが証明された訳だ。」
二人で吹き出して笑った。
和んだ。
寺門くんが横で、いい場面に遭遇できた気がするとかつぶやいていた。
いい時間をありがとう、TERAPIKA!
今年は呑みましょう。




2012年1月19日[木] 近所のフツ〜の本屋へ

©hiroki taniguchi
©hiroki taniguchi



近所の本屋へ行く。
普通の本屋だ。
こういうところで却って世の中の売れ筋が読める。
店内をつぶさに見回すと、
自分がいかに世の中の流行りから外れたところに居るかがわかる。
マイノリティに付加価値を見出そうとする
いやらしい価値観は胡散臭いと思うが
どうしようもなく一般的でない自分自身の
マイノリティさを感じる瞬間だ。

仕方がないよね。
たぶん生まれつきそういった魂の人なんだから。
生まれてからというよりは
もうどうしようもなくそういったことなんでしょうね。

それでも、いや、だからこそ、この世界に生きることが面白い。
これから自分の道がまたどうなっていくのか興味津々だ。