お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2012年5月30日[水] キレイ!



厚木キャンパスの校門の脇の茂みに違和感を感じ、近づくといた!いた!

オオミズアオという蛾だ。
う〜ん、神秘的だなぁ。

自然は凄いぞ!





2012年5月27日[日] 展覧会

詩哥写真鏡
詩哥写真鏡



午前中に大学の教員の告別式に参列し、夕方に親戚の家へ行くのに時間があるのでふたつの展覧会に寄って行くことにした。

ひとつは、三菱一号館美術館で今日まで開催のKATAGAMI STYLE—世界が恋した日本のデザイン。ジャポニスムの火付け役に型紙も関係していたことを知る。日本の美意識、その術は素晴らしいね。日本人はもっと自国の芸術を大事にすべきだ。

もうひとつは、三井記念美術館で開催中の北斎展だ。こちらはハワイのホノルル美術館所蔵の逸品だ。ホノルル美術館には、約10,000点もの浮世絵版画が収蔵されているそうだが、コレクションの中核をなすのが、ミュージカル「南太平洋」の作者、ジェームス・A・ミッチェナー氏の寄贈による約5,400点ということだ。膨大なコレクションの中から今回の展示では160余点を披露する。「富嶽三十六景」「諸国名橋奇覧」「諸国瀧廻り」「琉球八景」「詩哥写真鏡」「百人一首うばがゑとき」の6種の揃物を前期・後期に分けて展示している。
もうすでに後期の展示なので、どのシリーズも半分しか見られなかったのが残念!どれも状態がよくて驚いた。

「富嶽三十六景」もいいが、僕は特に「詩哥写真鏡」のシリーズを好む。縦長の構図のこの緊張感がたまらない。「諸国瀧廻り」の水の表現も興味深い。いつ観ても新鮮だ。

小腹が空いて、ミュージアム・カフェに入る。名古屋でうどんを食べなかったなぁと思い、若竹うどん(いなり寿司付き)を注文した。つゆの味がよかった。いなり寿司の味の濃さに名古屋の味付けを思い出した。

さてさて今月ももう終わるなぁ。




2012年5月26日[土] 個展 in 名古屋

個展会場です。
個展会場です。



個展のことですっかり忙しがって、ずいぶん更新を怠ってしまった。

25日から、名古屋のスペースプリズムでの個展が無事に始まった。

24日の夕方に名古屋へ入った。
20年来僕を神と崇めてくれているファン(と呼んでいいのだろうか?)のブッチーが設営を手伝ってくれた。感謝、感謝。神と呼びながら、神である僕に平気でダメ出しするからこの人はほんとに面白い。

設営し終え、ひとまず呑みに。
ギャラリーのオーナーの高北幸矢氏(この3月まで名古屋造形大学の学長でした)に中華料理屋へ案内されたが、ここの百合のつぼみを食材にした料理が秀逸でした。

初日。なんと!在学生や卒業生の猿組のメンツが駆けつけてくれた〜。
藝大を卒業して以来ぶりという現在名古屋在住の先輩夫婦にもお会いして、名古屋との縁を感じた。

初日も呑んだぁ〜、食べたぁ〜!手羽先、味噌カツ、海老フライ、どて煮、などなどを食す。

翌日、一泊した猿組のメンツと熱田神宮へ寄り、その足であつた蓬萊軒の本店へ向かい、ひつまぶしを食らう。う〜んっ!うまいっ!名古屋はたまらんねぇ。彼らとの猿旅もたまらんねぇ。

あとはひとつでも絵を売って、オーナーに恩返しをせんとあかんなぁ。

売れますように(笑)。




2012年5月6日[日] ポロックと竜巻

「インディアンレッドの地の壁画」1950年
「インディアンレッドの地の壁画」1950年
「トーテム・レッスン2」1945年<br>過渡期の作品 これがよかった
「トーテム・レッスン2」1945年
過渡期の作品 これがよかった



あわててポロックを観に行く。

絵画の様式を改革したことの凄さ以上に苦悩が充満していて少々辛かった。

帰りに持ち帰ったチラシに在った「正しき伝統の理想は復古であると同時に未来である」という国立近代美術館の次回の展覧会の作家・吉川霊華の言葉に救われる。



夜、テレビのニュース番組に釘付けになる。
竜巻の報道だ。

昨年の地震、津波に続いて、雷、風、雨、雹、竜巻…。
まるで自然を侮る人間に、天上界は負の自然現象を振りかざし警告を与えるかのようだ。
竜巻の爪痕は地震や津波と酷似した様相を呈している。

5月21日の金環食やアセンションについても気になる。

こういうことが気になりだすと悠々と絵なんて描いてられなくなってしまうから恐い。
普通にしてましょ。普通に。



2012年5月5日[土] 癖

©hiroki tanigutchi 2012
©hiroki tanigutchi 2012



横長の矩形を描こうとすると、タテのラインは割とまっすぐと垂直になるが、平行線がたいてい正確にならず、ゆるい右上がりの平行四辺形になってしまう。
こうした無意識の癖がいくつかある。
身体自身も左右が正確にシンメトリーになっている訳じゃなし…ということで片付けることもできるが、絵を描くことを生業にしている身で逃げる訳にもいかないのだが、このゆがみをわざと善しとしているところもあって、むしろ負をプラスに転換することを積極的に考えている自分がいる。
不自由な中で見つける自由にこそ上質のスピリットが潜んでいる。




2012年5月1日[火] 今月開催する個展のお知らせです



今月、名古屋のギャラリーで個展を開催します。

名古屋方面の方、お仕事や観光等でお近くに来られるという方、
ぜひお立ち寄りください。
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谷口広樹個展

掌 tanagokoro — 手のひら大の小宇宙

5月25日[金]〜6月3日[日] 12:00-20:00 会期中無休

スペースプリズム

名古屋市東区泉1-14-23 ホワイトメイツ1F
tel 052-953-1839