お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2010年4月24日[土] スピリチュアル・フレンド



スピリチュアル・フレンドの国井節さんの個展に伺う(笑)。久しぶりのスペースYUIだ。青山ってのは歩いててほんとに気持ちのいいところだ。青山にいると決まって高田渡の歌が脳裏をかすめる。

 ♬住むなら青山に決まってるぅ〜さぁ〜 銭ぃ〜があ〜ればねぇ〜♬

国井さんの色使いにはいつも不思議な雰囲気を感じてしまうのだが、恐らく国井さんは日本人じゃないのだと思う。いや、今現に日本人として生まれてはいるが、絵を描くときの魂の根っこは日本というところになくて、南米だか、南欧だかに突っ込まれているように思える。
その色使いは温かな場所を感じさせながらもどこか涼やかなそよ風を頬に受けるような心地よいラテン系の天国にいるような居心地を感じさせる。

前回に拝見した展覧会に出されていたガラスの作品が素敵だったが、今回も出品されていて、ぼくはこちらの方が絵のお仕事より、一層天国的なイメージが強く、色彩に関してもこの世を超えたいい意味で怪しい世界観を放っているように思える。

出来上がった作品からは感じないのだが、これらを制作するのは相当手間暇が係るそうだ。
アップした作品はガラスの作品だ。どれもがスピリチュアルなものを感じ、一緒にいると気運が高まりそうだ。

自分も今ガラスの表現に興味があるということも手伝って、気持ちよく拝見させていただいた。



2010年4月17日[土] テ ヲ ヌカナイ コトダ ト ラジオ ニ オシエラレル

こぼれ落ちた実に囚われず<br>残った実のなかにこそ<br>光明を見出すことである<br><br>
こぼれ落ちた実に囚われず
残った実のなかにこそ
光明を見出すことである

モリカズの懐に抱かれて<br>こんなやつを手帳に描いておりました
モリカズの懐に抱かれて
こんなやつを手帳に描いておりました


J-WAVEを聴きながら車を走らせていると、Fugee(藤井鞄)の店主が出演されうんちくを述べらている。その職人気質の一言一句が我が心身に沁み入った。お前はちゃんとやっているのかと問われているようで耳が痛くなった。

六十歳は還暦といって、一回りして子どもに還る歳だそうだが、最近の自分は精神的に還暦を迎えているような気持ちだ。早々に無垢な子どもに還ろうとしている。
リセットをしようと胎内のすべての気体や液体や物質が入れ替わろうとしているようだ。いや、むしろ入れ替えたくてたまらないと言った方が正しいか。
やるべきこと、否、やりたいことをぼちぼちやらんといかんぞと何かに突きつけられている気がしている。ひとつひとつに真面目に取り組むのはいいが、それを遂行する自分の立っている場所が大事だ。

美術館やギャラリーへ足しげく通うのも何かを確かめている訳で、ただ気になる作品を闇雲に鑑賞しているだけではもちろんない。「美術鑑賞が趣味なんです」なんて笑って言える場所に立っていればいいのなら幸せだろうなと思う。


腹が減り、にぎりか蕎麦か一瞬悩んで、そうだ久し振りにモリカズに会うことにしようと蕎麦屋へ向う。店の一番奥に座る。そこには、「客中客」と書がしたためられ、その脇にひょろひょろした描線で器の描かれた一枚の絵が掛けられている。それを眺めながら山菜の天ぷらと大もりをいただく。

アリガタヤ アリガタヤ …。

言わずもがな、熊谷守一の絵である。
久し振りのモリカズは、「ナンテ コト ナイン ダヨ」と相変わらずの調子で語りかけて来るが、その「ナンテ コト ノ ナサ」が「ナンテ コト アル」 ワケさ。

世界よもう少し待ってておくんなまし…。




2010年4月16日[金] 「八幅」行って参りました!

今晩の東京タワー
今晩の東京タワー


六本木ヒルズ WEST WALK 4F の TOUCH に行って参りました!
今日は、イベントのオープニングレセプション。
永井一正氏やら仲條正義氏やら若尾真一郎氏やら長崎訓子氏やら、今回会場ディスプレイとグラフィックを手掛けている廣村正彰氏も顔を揃えられ豪華な顔ぶれとなりました。

ハンドタオルやらフェイスタオルやらバスローブにまで私の植物の絵の刺繍が施されていました。とりわけ自分はバスローブがお気に入りでしたね。

夢中で自分や他の作家の方々の刺繍に魅入っていたら、会場の写真を撮ってくるのを忘れてしまった!
想像以上にいい感じのイベントとなっております。…と絵を提出しただけの私が言うのもおこがましいのですが、5月9日[日]までやっておりますので、ぜひ足をお運びください。

もちろんお買い求めいただけますので、ぜひぜひ!



この絵が右のようになりました
この絵が右のようになりました



2010年4月12日[月] イベントのお知らせ



TOUCH7周年記念イベント「TOUCH 八福ー8人のクリエーターによるデザインタオル」に出品いたします。
タオルに刺繍をあしらいました。

詳細は → http://www.homosapiensaru.com/g/exhibition へ


どうぞよろしくお願いいたします。




2010年4月11日[日] ギャラリーTOMへ



松濤にあるギャラリーTOMで開催中の鹿目尚志氏の個展に伺う。
ご本人もいらして、有意義な時間を過ごさせていただいた。

鹿目氏はパッケージデザイナーで、1992年にADC賞を受賞した〈MOLD PACKO〉でデザインの新しい概念を提示された方です。
ガラス、アルミ、鉄、和紙、繊維、木、モールドなどさまざまな素材を扱われますが、中でも、モールド素材の作品は、鹿目氏の世界観を表すのに最もふさわしい素材のようです。
やわらかなゆがみを持ったモールドの作品はとても暖かくほのぼのとした表情をしていて和みます。

とにかく、あの年代の方たちのパワーというのは凄いものがあります。
う〜むとうなり声を上げそうになります。






2010年4月8日[木] 初めて美學校へ行く


フレーベル館から出版された<br>瀬戸さんの作品集です
フレーベル館から出版された
瀬戸さんの作品集です

美學校へ初めて伺った。
都築 潤氏に頼まれて美學校のイベントに参加することになった。

イラストレーションを巡るシンポジウムだ。
都築 潤氏+瀬戸 照氏+田嶋 徹氏と私だ。

瀬戸氏と田嶋氏は美學校の細密画教場の出身者であり、細密画を描くことを専門にしているお二人で、その職人的な感性から来るお話しが面白く、この対談は大いに興味深かった。
結局、イラストレーションということへの言及ということよりは、絵を描くということの核の部分の話になってむしろ有意義な場だった。

校長先生の藤川氏も面白い方だった。

これをご縁にまた何かお手伝いしたいものだ。




2010年4月7日[水] アタリメ



するめが好物だ!
無性に食べたくなったとき、たいていはコンビニへ走り100円アタリメを買う。
でも本当はちゃんとしたするめを火で炙るのがいい。

常備したいもののひとつだ。あれば、夜、小腹が空くと炙って食べる。
写真のは、ちょっと焼き過ぎた。

一度、火にかけながら雑事に囚われ、慌てて台所に行くと炭化していた。
見事に真っ黒でそれはそれでオブジェとして面白かった。




2010年4月6日[火] クリスト&ジャンヌ・クロード



21_21に行く。今日が最終日のクリスト&ジャンヌ・クロード展を観る。

クリストにあんなに素敵なパートナーがいたことをきちんと把握していないことが恥ずかしかった。生年月日が同じパートナーなんて素敵だ。何か仕組まれたような出会いだ。

計画したプロジェクトを作品化するにあたり、協賛等を一切募っていなかったことを知り、頭を垂れた。

素直にその素晴らしさに脱帽である。



左から二番目のポスターだ。
左から二番目のポスターだ。


過日、同じ東京ミッドタウンのDESIGN HUBで、第9回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2009の選抜展が開催されていたので観に行くと、自分の入選したポスターと出会し、びっくり!

このポスターは、5点あるもののうちの1点だ。TOPPANからの依頼で、金色の紙に金色で印刷を施したりと金色にまつわるいろんな実験をしたものだ。

うれしいが、知っていたらもっと告知したのになぁ…と、ちょいと残念!ではあった。




2010年4月5日[月] 静かな怪しさがいい



昔、こんなところに棲みついていたような気もする




2010年4月3日[土] 入学式

毎年、コブシが咲くと反応する私。<br>この花、素直に可愛い。
毎年、コブシが咲くと反応する私。
この花、素直に可愛い。



先日、ポルトガルから帰ってきたと思ったら、時差ボケも納まらないうちに、もう新年度がスタート!
この間、コブシの花が開いたなぁと思っていたら、時はどんどん過ぎていく。今日は入学式だ。

入学式といえば桜だ。
今年は、ポルトガル滞在中に見頃も過ぎて、日本ではもうお目にかかれないかと思いきや、今年の桜は二週間も持ちました。
やはりこの時期、みなにわか西行になる。
桜を観ないとどうにも落ち着かない。

旬のものを旬に味わう。これが最高だなと思う。







2010年4月1日[木] 似非宗教者

UFOだ!?
UFOだ!?
UFO出現後、机上の<br>硬貨がすべて立った!?
UFO出現後、机上の
硬貨がすべて立った!?


夜、最寄りの駅で下車しいつものように家に向って歩いて行くと、ふと右斜め上方が気になり見やると、十字架のイルミネーションが僕に瞬きをしているじゃないか!
そのさらに上方にはおぼろ月が十字架に輪をかけて神秘的な胡散臭さを演出している。
いつからこんなものがここにあったのか?

宗教的なものにはどういう訳か反応する。
十字架は小さい頃からその意味を刷り込まれているせいであろうか…。
理由なんて分からないが、とにかく似非宗教家は、おぼろ月夜の光る十字架に平伏す。


過日、研修旅行先の会議室の窓外にUFOの編隊が現れた!その直後、机の上にあった硬貨たちがすべて立ってしまったのには驚いた!

神秘的なこと、スピリチュアルなこと、宗教的なこと大好きだ。


誰だ!馬鹿にする奴は!
窓ガラスに映ったシャンデリアではな〜い!
一生懸命、コインをひとつひとつ立てた訳じゃな〜い!(笑)