お猿の戯言 homosapiensaru's babble
2010年11月30日[火] tom's boxのDM
トムズボックスの個展用のDMのためのテキストとビジュアルを納品した。
ピンバッジの版下も納めたし、あとは本だ!ふるふるふる〜っ!(鼻息)
大学生のときに私の心の奥底に棲みつき始めたhomosapiensaruをテーマに作品を制作中。
homosapiensaruは、猿のような容姿をしている。私が描くそれを人は「猫?」とよく問う。
耳の位置やしっぽの形状を見ればどうしたってそう思わざるを得ないのだが、猿なのだ。
大風呂敷を広げるhomosapiensaru
2010年11月23日[火・祝] 古賀春江
最終日の今日、葉山にある神奈川県立美術館に行く。
パウル・クレーに影響を受けて描いた頃の作品の一部に、クレーの影響が窺われながらも古賀自身の捉えた内面的な光りを描き出しているものがあって、個人的にはその辺りの作品が好きだ。
古賀が最も古賀らしい作風といえばモンタージュ的な手法を凝らしたものといえるのだろうが、私自身はそれらをあまり好きになれない。
ともかく、古賀春江の全体像を観ることができ、よかった。
帰りに美術館に隣接する海へ行き、ひと呼吸する。このぺろぺろとした波が奥行きのない空と溶け込み、境のない平面的なプルシャンブルーの世界を形づくる。
全身から悪いものが抜けて行く…。
黄昏時の葉山の海
2010年11月12日[金] 松尾たいこ氏のオープニングに伺う & MY SHOES
いつもご案内をいただきながらなかなか顔を出すことができなくてごめんなさい!
今回は伺うことができました!
松尾たいこさんの個展が代官山のgallery speak forで今日から24日まで開催です。
先日、トップランナーにも出演されていたそうで(TV観ない人なので見逃しました!)、ご活躍の勢いが全く衰えない松尾さんですが、相変わらず飛ぶ鳥を落とす勢いですなぁ。
広島から上京してきた頃から面識がありますが、彼女のサクセスストーリーはほんと眩しいです。ブランディング力と自己PR力が並大抵ではないですねこの方。
ごあいさつをと待ち構えてそばに行くものの、みなさんが松尾さんを狙っているのでなかなか自分の順番のタイミングがつかめず参りました。自分の押しの弱さに閉口しながらもようやくごあいさつができました。こういうところ、松尾さんの爪の垢を煎じて呑みたいところです(笑)。
例の旦那さまも会場にいらっしゃって、何とも言えないオーラを放っておられました。成功者の匂いが…。
→ 松尾たいこ個展「My Life with a DOG」
リクルートのクリエイションギャラリーG8にて、恒例の年末チャリティ展が2010年
11月24日[水]~ 12月24日[金]の期間、開催されます。
今回のテーマは、「バスケットシューズ」です。
詳細は、「exhibition」を参照ください。
THIS IS MY SHOES!
2010年11月9日[火] TIS公募展二次・三次審査 & piennue 最終日
TISの審査の二日目だ。
スムースにことは運び、入選者(約30名)とグランプリ、金賞、銀賞、銅賞が無事に決まった。
我が工芸大関係者は、私の知る限りでは4名が入選した。
その内のひとりがかなり惜しくもグランプリを逃したが、審査員(作田えつ子氏、都築潤氏)二名からMy Best Oneに選ばれ、もうひとりも審査員(伊藤桂司氏)賞に選ばれた。
なかなかいい結果なのではなかろうか。
16:30には審査も終わり、今日は顔を出すのは無理だと思っていたpiennueの会場へ向った。
今回のTISの審査員のひとりである作田えつ子氏も観てみたいとおっしゃるので一緒に丸ノ内線に乗る。
あっという間の会期だったし、案の定人はあまり入らなかったが、何かがメンバーの心のうちに芽生えた気がする。
ギャラリーの方ともいい関係を持て、結果はオーライであろう。
みんなをばたばたさせてしまったが、よく言えば鍛えられたのではなかろうか(笑)?
それぞれが次のステップを踏み出す切っ掛けをどんな形でも掴んでくれていたらうれしい。
急なご案内にも関わらず足を運んでくださったみなさま、心より御礼申し上げます。
そしてpiennueは続きます…。
2010年11月8日[月] TIS公募展第一次審査
今年もまた東京イラストレーターズ・ソサエティ公募展の審査員を仰せつかった。
今日は、その一次審査の日だ。
11:00から17:00まで審査をし続けて、いやはや疲れました。
帰りに伊藤桂司氏と都築潤氏と軽く一杯と言いながら、結局ちゃ〜んと呑んでしまいました。
挙句の果て、昨日お知らせしたpiennueの展覧会場まで足を運ぶことになり、会場にいたメンバーと日比谷のガード下の焼き鳥屋でまた呑むことに!
話は盛り上がり、楽し過ぎる時を過ごすことができました!
メンバーもとても有意義な時間を持つことができたみたいだし、お二人にはほんとうに感謝です!
明日、また第二次・三次審査の席で会おうね!
2010年11月6日[土] piennue 展 始まる
ポルトガルのdiaryがままならず、あと5日分も残しながら遅々と進まずで、帰国後いろいろとアップしたいこともあるのに何やってるんだろうなぁ〜と相変わらずの自分のバタバタ振りに嫌気が差している。
という訳で、月も変わったので、ポルトガル日記は追々綴って行くことにして、11月のdiaryを進めて行くことにする。10月のところはときどき覗いてみてください。
さて、本日は私の企画したグループ展のオープニングだ。
私と私が選出した私の研究室のOBと現役学生によるグループ展が銀座のギャラリー悠玄で始まった。
突然、銀座の画廊に空きが出たというお話しをいただきこの展覧会を企てた。
前々から、周囲に繰り広げられる美術状況、特に絵画の状況を観ていると何か絵を描くということのズレを感じており、そこで何かのタイミングで自分の思う絵画というものを提示したいと考えていたのでこのチャンスを活かそうと考えた。
充分な時間と会期が取れないのでいろいろと問題はあったがとにかく第一歩を踏み出そうということにした。同意はしてくれたものの結局はメンバーのみんなを振り回すこととなったが展覧会の内容は素晴らしいのでぜひもしもお時間がある方は足を運んでいただきたいと願う次第だ。
この展覧会は大学の授業の延長線上にあるのではなく、大袈裟に言えば私の絵ということにおける思想の表れと考えていただきたい。大学の先生という立場ではなく一作家としての視点からのアプローチとして捉えていただきたい。
ここに選出した者たちは、絵を描きたいと純粋に思い素直に絵を描いていく天国的な内面を持った人たちだ。日々、絵に悩まされながらも絵に生かされ、メンバーの誰もが魂を打ち震わせながら絵筆を握るのです。「いい絵とは何か?」呪文のようなこの言葉を反芻し、ここにいてここにいないそんな人たちの集団だ。
タイトルの「piennue」は造語でメンバーの岩松と考えたものだ。私が学生のときから「猿の視点」という考えを持って、その猿に「homosapiens」という名を与えた。最近になってそれに猿(saru)をプラスし、「homosapiensaru」としているが、そこから捻り出している。
pienne
ピエンヌ/猿の視点で集められた木の実たち
出品者:谷口広樹・池内理菜・遠藤ゆりこ・岩松翔太・助川枝里紗・松本直子・村松佑樹
日 時:2010年11月6日(土)~9日(火) 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
会 場:ギャラリー悠玄 東京都中央区銀座 6-3-17 悠玄ビル
tel. 03-3572-2526 http://www.gallery-yougen.com
私の余裕のなさによってお知らせが遅くなり申し訳ない。さらに展示期間も短いのでなかなか都合がつかないかもしれませんが、お近くにお越しの際にでも、お時間がありましたらぜひ覗きに来てやってください。