お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2013年3月31日[日] 再び六本木へ



なんと!今日までですか?
慌てて六本木ヒルズへ!

会田誠、観てなかった!
22:00まで開館というのはうれしいなぁ。
仕事を一段落させて、20:00頃に入場。

いやぁ、会田さんってこんなにコンセプチュアルだったのね。
この面白さはよくわかる、よ〜くわかるよ〜。
なんて感心して観てたのに、いやぁ、会場広過ぎ。全体の3分の2辺りの巨大ミキサーの絵を観たところで疲れちゃった。

自分の道を逆に照らしていただいたという感じです。
いろいろと考えさせられました。

下の桃の絵は、大学を出てすぐのイラストレーションの仕事です。リクルートの就職情報という雑誌の中吊り広告(B3横位置連判)として使われました。会田氏の作品に桃を扱ったものがあったので…。





2013年3月30日[土] 吉祥寺へ



100%ORANGEの及川氏の個展へ。

会場のトムズボックスで、家族団欒の荒井良二と遭遇。
レジにはオーナーの土井さんがいて、楽しいひと時。

及川氏の作品はほとんどSOLD OUTなのに、なぜか4点ほど売れ残っていた。
それを観て、荒井さんと二人でなぜその絵は売れないのかについての分析をするなどというお馬鹿噺をしてお別れ。
いやぁ、瞬間でしたが楽しかった。





2013年3月29日[金] 送別会



東京イラストレーターズ・ソサエティの事務局の方の送別会。

ちょっと失礼して、佐々木悟郎と都築潤の三人で某企画について端っこでミーティング。
大いに盛り上がる。
今度、工芸大で某シンポジウムを開催しようと約束をする。

悟郎さんとギターの話になって、Gibson派の悟郎さんが
Martinを手放してもいいぞ!発言に魂を振るわせた私!
何としてでもぽちぃ!

その後も、南伸坊氏や峰岸達氏、城芽ハヤト氏らと深夜まで呑む。
何年ぶりかで始発で帰宅。





2013年3月26日[火] 卒業式



こんな風に じゃわじゃわと 集まってきて くれたはいいが
おお 意外と いい餌 くれるじゃん ここぉ!
いやぁ けっこう 満足した よ〜ん
ってな 感じで 巣立って いってくれてる のかなぁ?
…なんて ちょっと 思ったりする…今日は 卒業式 です





2013年3月24日[日] アートフェア



六本木と有楽町へ出かけた。
途中、イタチと毛の短いレッサーパンダに出会い会釈。
有楽町で須田刻太の書「華厳」の文字に出会す。
文字はもちろん、その表装も天晴。

帰り有楽町の横丁へ貝を貪りに。
貝おいしい〜。
いい呑み貝、お〜っと!呑み会だね〜。


ちょうちょは、二枚貝の見立てでございます。





2013年3月23日[土] 桜



開花がニュースになるくらい
桜を愛でる人種であることが
うれしいじゃあないですかぁ





2013年3月12日[火] 鶯



朝方、鶯が鳴いた。
まだ頼りなげなさえずりだが、確かに鶯だ。
数日前の声もやはりそうだったか。
「ケキョ」とか「ン〜ンッキョ」みたいなたどたどしさが初々しい。

昼食の後、少し神田川の畔を歩いてみたが、こんなところにも自然は満ちあふれている。
素晴らしいなぁと心からそう思った。






2013年3月11日[月] アロエ



開花と言えば、アロエが花を咲かせている。
これが不気味だ。
大学の近くの神田川沿いのところで存在を主張している。
まぁ、こいつはいなくなりはしなそうだが。





2013年3月9日[土] 開花!



二〜三日前までつぼみだった辛夷(こぶし)が今日脇を通ったら、もう花を咲かせている!
自然のスピードって何かの条件が揃うとこんなにも速度を増すのだろうか?
例年に比べて妙に早過ぎないかと開花の喜びよりもそちらの方が心配になってしまった。

いつもなら、花が咲き始めたら全体にどの花も同じ速度で徐々に開花していくものだと記憶しているが、あるものはもうすでにいっぱいに花開いているし、あるものはまだ開いたばかりというような様子で、こんな風に花がてんでばらばらに開花の速度を保有することはなかったはずと思っていたが、これが自分の心持ちの在り様だけの問題であればいいのだがと思う。されば素直に春来をうれしく喜ぶだけだ…。

しかし、辛夷というやつはこんなにも一年中楽しめる樹木だとは気がつかなかった。
春の白い花に始まって、花の落花後に出てくる大きな葉と秋の紅葉(緑から黄色、そして茶色に変化する)、葉が落ちたなぁと思ったら冬の間に春の準備をしっかりし始め、年が明けて間もなくするとつぼみをつけ次第に大きくなっていき、ネコヤナギの親分のようなつぼみをつける。数日前、枝の至るところにつぼみを身に纏うその様子に心打たれて一昨日の夜に何気なくスマートフォンを向けていた。
辛夷(こぶし)はモクレン科なので、木蓮と同じで原始的な植物らしい。そういうことだからなのかわからないけれど、幹や枝、花、葉、つぼみといった形がそれぞれ関連性がなくて興味深い。別の種類に見えるのにそのどれもが形がよくて捻ってないところがいい。そうそうこの感じ、法隆寺のどっしり感だ。京都ではなく奈良という感じ。庭に植えるなら辛夷か木蓮だな。






2013年3月7日[水] CDジャケットになりました



辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画「天のしずく」のサウンドトラックがCD化!
広報用に描いた絵がジャケットになりました。

素敵な映画です。

3.11があろうとなかろうと、今まさに考えなくてはならないことのひとつが映画になっています。





2013年3月6日[水] 消えた! 



植物の存在がやけに眩しく眼に飛び込んできた11月。
植物たちの身体の色はそれぞれの種によって、その緑や碧や翠が怪しく発光しているように見えた。何度もその場所を通ったはずなのだ。いつもはおとなしくそこにひっそりと存在しているだけだったが、その月の彼らのささやきは何かを訴えるように声高らかに妙に主張していた。
その路地裏の植物たちの異様なアピールに惹かれ、ぼくの魂は道端にしゃがみ込んでカメラのシャッターを切っていた。彼らの高揚した精神に呼応するようにぼくの気持ちも高ぶって、興奮しながら何日間かに渡ってその場に佇んだものだ。2012年の11月は、日常の背中合わせの非日常を感じる熱い時間を過ごすことができた。

数日前の夜、その場所を通りかかったときに何か空気がおかしいなと感じた。人の気配がしないので、眼を凝らすと、目の前のアパートにはすでに住人がいなかった。取り壊すのだろうか?人が住んでいないということだけで、こんなにも殺風景になるのかと感じながら通り過ぎた。

今日、昼間にまたそこを通ったとき、おかしいと感じたことの意味がわかった。あれほどぼくを興奮させた植物たちが根こそぎ無くなっているのだ。

以前にもこういったことがあった。やはりいつも通る空き地の囲いに異常に繁茂した時計草がこれでもかというくらいに花をつけた。その光景も植物たちの異様な主張というものを感じ、なぜこれほどまでにこいつらは燃え上がるのか?と不思議に思っていた。これは記録しなければと思うものの、いつもカメラを忘れ、時計草の群れを見ては、しまったと感じていた。ようやくカメラを持参して空き地にやってくると、眼の前には一輪の時計草もなかった。そのとき感じた胸騒ぎに近い喪失感と失意が今もときどき意識の上に昇ってくることがあり、とても悔しくなる。

今回のこともそうだが、こういうことが起こると地球の自然が失われていってしまうこととリンクしているように感じてしまい、勝手に不安になり、焦燥感が持ち上がってくる。

ひょっとすると植物たちは、近未来の不幸を感じるとそれを訴えるべく何かをアピールし始めるのかもしれない。