お猿の戯言 homosapiensaru's babble


2013年9月29日[日] 個展が無事に終了しました



ギャラリーしえるでの個展が無事に終了しました。
ご高覧くださったみなさま、また関係者のみなさまには心より感謝申し上げます。
この制作から得た糧を大事に次へつなげていく所存です。
どうもありがとうございました。




2013年9月27日[金] 明日再々度個展会場に向かいます



明日は、再度水戸へ出かけます。
個展会場のギャラリーしえるで、15:00からドリンクパーティがあります。
東京から「駆けつけるぞ〜!」という幸福な連絡もいただいています。
うれしい限りです。明日は一泊して、最終日の日曜日もギャラリーにおります。

今回、最後に仕上げたF100の作品が評判がよくて、にんまりしています。
今日はこれからディープに仕事します。そして明日は極楽だぁ〜!





2013年9月22日[日] 個展会場に行ってきました



今日は、一週間ぶりに我が子に会いにいきました。
ギャラリーしえるにいる我が子たちは、展示が終わって見たときと印象が違って、のびのびと気持ち良さそうで居心地がよさそうに静かに呼吸をしていました。
制作中に手元で見ていたときよりも美しく感じて(手前味噌で申し訳ない!)、一週間の間に、しえるの環境(ほんとうに素敵なところなんです)に浄化されたんじゃないかと思うくらいでした。

今回の展示は、自分の制作における葛藤や試行錯誤が見えるのが面白いです。それ故に全体にはまだまだまとまりがありませんが、F100号を最後に仕上げましたが、それまでの右往左往のプロセスが結果的には結集したような霧散したようななんとも言えない雰囲気を醸し出しました。ここら辺りからさらに試行していこうと考えています。

ここにアップした作品はその過程のひとつです。
「開花の速度」(45.5×53.0cm)というタイトルです。





2013年9月19日[金] 無事に搬入・設営が終わりました



個展が17日[火]より無事に始まりました。
かなり根を詰めたらしく、翌日はぼろぼろでした。
22日[日]に水戸へ参ります。
あいつらに早く会いたい…。
当たり前かもしれませんが、自分の個展会場ってほんとうに気が安らぐんです。
いつも手放しでOKという訳ではないんですが、なんなんでしょうね?






2013年9月12日[木] 個展告知



17日[火]から始まる水戸での個展の詳細を繰り返しになりますが、exhibition にUPしましたのでご覧ください。

 → exhibition





2013年9月9日[月] crude puroduction note



教え子へのメッセージを、一部編集し自分の青臭い制作メモとしてしたためておきます。

自分の心を探り、個人的なそれを取り出すことではない。
必要なのはちっぽけな個性ではなく、全人類的な個性である。
それを見出だし、表現すること。
それは自分を通して十万億土を見ることであり、それを思い出すことだ。
個人を通して個人を滅することであり、その先にある超個人的なものを見えるようにすることである。
内省化とは引きこもることとは別のことであり、むしろ外につながるために内に向うということにならなければならないということ。
それと大事なのは持続させること。現在進行形の継続の中にだけ何かが降り、宿る。怠れば、あっという間にいなくなってしまう。
冷たいやつなのではない。やっているという行為がその者への愛情であり、その愛情が続く限りは居心地がいいと感じそこに滞在し続ける。
よくなるのも、悪くなるのも自分次第ということだ。
何に気づき、何を大事にしていくのかは、すべて自分次第だが、肝に銘じておくべきは、向かう場所はひとつであり、我々が存在する場所は現象界であるということ。


※図版は、個展「濾過」への出品作の部分です。





2013年9月1日[日]その2 個展DMできました



水戸の個展のDMが上がって参りました。

先日、手描きの告知をいたしました折り、
DRINK PARTYを22日[日]にと申しましたが、その後変更があり、
28日[土]15:00〜ということになりました。

水戸近辺の方、それ以外の方でもぜひご高覧賜れば幸いです。

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★ギャラリーしえる企画

谷口広樹 展 「濾過」

2013年9月17日[火]〜29日[日]
11:00-18:00(月曜休廊・最終日15:00まで)

●作家を交えたドリンクパーティー:28日[土]15:00〜

2013年秋の企画は, 現代美術作家, 谷口広樹さん[東京在住]の平面によ
る個展を開催いたします。谷口さんは東京工芸大学教授として後進の指導
にあたる一方で, 多方面にわたり精力的に発表活動を続けている作家です。
東洋的な視点を感じさせる穏やかな新作を, ご来廊の上ご高覧くださいま
すようお願い申し上げます。

☆会期中のギャラリーの催事
●Soup Cafe Ciel:21日[土]

DMに掲載の作品:
「落とし穴でくつろぎながら明日のことを考える」
 45.5×53.0cm Aclylic on Canvas 2013

ギャラリーしえる/Galerie Ciel
〒310-0913 茨城県水戸市見川町2434-1(株式会社アロー)
tel.029-241-5696

http://www.arrow-co.jp






2013年9月1日[日] 曼荼羅展



さっさと観に行けばいいのだが、展覧会に行くのがいつも最終日間際になってしまう。
全くもって自分の質がいやになる。

今日は二つの展覧会の最終日。
「江戸の園芸」か「曼荼羅」か一瞬迷いつつも、やはり根津美術館で開催中の「曼荼羅展」を選んだ。江戸東京博物館の方は残念ながら断念。しかし、こちらは展覧会図録が売り切れたという情報が入り、やっぱり行っとけばよかったかぁと今さら後悔しているところだ。

「曼荼羅展」は全体によかったが、今回の展示の内容からは愛染明王や不動明王の絵に惹かれた。
南北朝時代(14世紀)に描かれた「不動明王二童子像」は全体の雰囲気もよかったが衿羯羅(こんがら)童子の顔がよかった。あのかわいらしさには思わずうっとりと引き込まれてしまった。神仏の世界ではあるが、不思議な魔力を感じてしまう。可愛いと思うものには魔が備わっているものだ。もうひとつ、室町時代(15世紀)に描かれた同タイトル「不動明王二童子像」の方は、全体のまとまりに欠けるものの、赤身の童子の方の制托迦(せいたか)童子の顔の表情がとても素晴らしい。テーマに沿って制托迦童子の顔を描いている訳だが、それを描いた絵師の描き方というか表現ということが、どれだけ人の心を捉えて離さないのかということにしみじみ感じ入ってしまった。表現における個というものが存在していると確信した。表現することって凄いと改めて思った。
終わりの方にあった南北朝時代(14世紀)に描かれた「興福寺南円堂曼荼羅」もよかった。不空羂索(ふくうけんじゃく)観音を中央に配し、右に玄奘三蔵、左に慈恩大師を従え、四隅に四天王を配置するという、崇高な感覚にはならないものの味のある微笑ましいとも思える逸品だ。

仏画はひとつ手元に置いておきたいものだ。鎌倉時代の厳しさが好きですが、最近では平安時代の大らかさにも感じることが多い。

ところでUPした写真は、今回の曼荼羅展とは関係ない。念のため…。